さて、こちらの写真ですが、目にしたことがあるかたいらっしゃいますか?
障害年金を請求する際に作成する年金請求書です。
中央から下段にかけて、公的年金の資格取得から請求時点までの加入履歴を時系列で記入する欄が設けられています。
「私はずっと国民年金」とか「入社以来、1つの会社に勤めている」というようなかたであれば特に問題はないのですが、転職を繰り返して年金制度間をいくどとなく渡り歩いた履歴をお持ちのかたは要注意です。
記憶を頼りに…なんていうことをするとほぼ確実にといっていいほど抜け漏れ、期日の誤りなどが起きます。
そこで「被保険者記録照会回答票」という資料をもとに原簿上の記録を確認、記載していくことになります。
※ 被保険者記録照会回答票:年金事務所で年金相談をした際に希望するともらえるほか、年金事務所に連絡し、居所あてに郵送してもらうことができます。そのほかねんきんネットでも閲覧できます)
ただ、正確な履歴が確認できたとして、いざ記入するとなるとこれもまた一苦労です。加入履歴が多ければ多いほど、です。
そこで、被保険者記録照会回答票の内容に異議がないということであれば、写真のようなスタンプを押してもらい、そこに記名するだけでOK、という裏技(?)があったりします。
ちょっとしたことですが、知っておくと時間と労力をかけずにすみます。
特に体調が整わないなか無理を押して手続を進めていらっしゃるかたにとっては大きいです。
ちなみに1つ注意点が。
複数の制度を渡り歩いたかたのなかには複数の年金手帳(基礎年金番号)をお持ちのかたがいらっしゃいます。
被保険者記録照会回答票は「基礎年金番号」に紐づいているので、複数の基礎年金番号をお持ちのかたは事前に番号を統合しておきましょう(年金事務所に相談すれば大丈夫です)。
それでは今日はこの辺で。