さて、必要書類がすべて揃ったら、いよいよ次は提出と手続きへと進みます。
ここでは、提出先やその後の流れ、手続きの際に気をつけるべきポイントを解説します。
書類の提出先
年金請求書等の書類一式は、年金事務所に提出するほか、郵送などいくつか方法がありますが、個人的には年金事務所で年金相談を受けて提出することをお勧めします。
障害年金を専門に取り扱う社会保険労務士であれば、郵送対応とすることで省力化、時短を図ることができますが、ご自身でお手続をされる場合には、やはり確認をしてもらいながら進めるのが安心です。
ただ、年金相談では書類の不足、記載漏れなどは指摘してもらえますが、基本的に記載内容(たとえば病歴・就労状況等申立書の記載内容 など)に関するアドバイスはもらえませんので、注意が必要です。
年金相談の予約
年金事務所での相談や提出は、事前予約を活用するとスムーズです。予約の際は「障害年金の相談」であることを明確に伝えましょう。
ちなみに障害年金の請求に際し、すでに年金相談を受けていると、基本的に同じ相談員が担当することが多いです。
事前予約間、相談日までの日数を考えるとたしかにひと手間、ふた手間かかりますが、年金相談を受けながら進めると安心ですね。
審査判定と結果通知
書類提出後、日本年金機構で審査が行われます。審査期間は通常2~3か月程度ですが、場合によってはそれ以上かかることもあります。
審査が完了すると、受給可否の結果が郵送で通知されます。
その後の対応
障害年金の受給が決定した場合、支給日や支給額、振込先口座などが記載された通知が届きます。
仮に不支給となった場合でも、不服申立て(審査請求 / 再審査請求)や再請求という方法があります。
以上、全3回にわたり、おおまかに障害年金請求の流れをご説明いたしましたがいかがでしたか?
「大変そうだなぁ」
「難しそう…」
といった印象をお持ちになられたかたも少なくないと思います。
昨今、ネットには障害年金に関する情報が溢れていますので、自力で手続をすることも十分に可能です。
ただし、老齢年金や遺族年金とは異なり、「審査判定」というプロセスが入る障害年金は一種独特ともいえます。
抜け漏れなく必要書類をそろえ、滞りなく提出することは基本中の基本ですが、そのうえで内容にも注意を払う必要があります。
そういった意味では年金事務所での年金相談、障害年金を専門に取り扱う社会保険労務士の活用など、必要に応じて「頼る」ということも大切ですね。
それでは今日はこの辺で。