高次脳機能障害 ~ 障害年金豆知識 ~

人間の脳には非常に高度な機能が備わっています。例えば「記憶」「判断」「思考」「感情」等々。

「高次脳機能障害」とは、脳が事故や病気などにより損傷を受けたことによりこれらの機能が著しく低下し、日常生活や社会生活に支障をきたす障害のことです。

具体的には記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などが挙げられます。

高次脳機能障害の難しいところは、一見してその症状がわかりにくいことや本人に自覚がないこともあることで、そのような事情から「見えない障害」といわれることもあります。

そのきっかけとなる原因には、

・交通事故、転落、転倒 など(事故)

・脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳炎低酸素脳症 など(疾病)

があります。

さて、「障害年金」という視点でとらえると、「精神の障害」として取り扱われます。

ただ、同時に肢体の麻痺等の症状を有することもあるので、その場合には別に「肢体の障害」としても手続をすることができます。

この場合、診断書は2種必要で、もし片方しか提出しなければもう一方は審査判定の対象とはされません。

障害年金は「障害の種類」ごとに診断書を使い分けることになりますので、1つの原因で複数の症状があらわれているときは注意が必要ですね。

それでは今日はこの辺で。