人生いろいろ、社労士もいろいろ

障害年金はーとふる・ラボ 心 代表の栗澤です。

このブログをお読みいただき、ありがとうございます。

心より感謝いたします。

さて、みなさんが障害年金の手続を社会保険労務士(社労士)に依頼しようとするとき、どんな基準で選ぶでしょうか?

・受給率 ●%

・受任件数 ●件

・ホームページの印象…

ひとそれぞれ、選ぶポイントは違うと思います。

それと同じように社労士も十人十色ですので、同じ状況に遭遇しても社労士によって対応が異なる、なんてことはよくある話です。

たとえば「診断書の内容が実態よりも軽く記載されている」とき

・医師に訂正を依頼する

・「この内容では無理」と、請求そのものをあきらめてしまう

・当面、診察の際に現況を取りまとめて主治医に渡し、情報を十分に提供してから再度診断書を依頼する 等々

誤解しないでいただきたいのですが、どれが正解、というものではありません。

少し掘り下げてみましょう。

・医師に訂正を依頼する

→ 傾聴して頂ける医師であればよいですが、医師に意見するとはなにごとか、と受けとめられる可能性もありますし、そもそもそういった配慮に欠ける社労士が存在するのもの事実です。

うまくいけば、早々に実態に即した診断書で、すぐに障害年金が請求できるかもしれません。

一方、主治医との関係性が壊れてしまい、その後の治療に悪影響がおよんでしまうことも考えられます。

・「この内容では無理」と、請求そのものをあきらめてしまう

→ 受給につながる可能性が低いと判断し、一方的に手続終了を伝えられることもあるようです。

成功報酬制、初期費用無料/低額 といった報酬体系の弊害ともいえますが、個人的には、受給が難しいと思われる場合でもきちんと説明をし、納得をしていただくことが大切と考えます。

・当面、診察の際に現況を取りまとめて主治医に渡し、情報を十分に提供してから再度診断書を依頼する

→ 定期の通院、診察はものの数分、というかたも多いのではないでしょうか?

(医師)体調はどうですか? 

『(本人)…大丈夫です(診察のときはシャキッとしないと)』

(医師)よく寝られていますか?

 『(本人)…はい(いいえ、っていうと薬を増やされちゃうかも)』

(医師)食事はきちんととれていますか?

『(本人)…はい(カップラーメンばかりだけど)』

このような問診では主治医が「障害年金をもらえるほどの状態ではなさそうだな」と判断しても不思議ではありません。

限られた診察時間の中で実態を正しく伝えるために、ご家族や福祉施設の職員さんと取りまとめた書面を用意するなどして、主治医に現況を正確に把握してもらえれば、実態に即した診断書を書いてもらうことができると思います。

ただ、時間と費用がかかります。

ちなみに個人的なお話ですが、障害福祉施設に勤務していた頃、頻繁に通院に同行していたこともあり、よい関係をいただいている先生方がいらっしゃいます。

そのような先生方であれば、状況によっては直接訂正を依頼することもあるでしょうし、あの先生がそのような診断書をお書きになるということであれば相応の理由があるのだろうと、実態把握に注力することもあるでしょう。

このように一社労士のなかでもひとつとして同じものはない、ケースバイケースでの対応が求められます。

ですので、社労士に依頼をするのであれば、複数の社労士に問い合わせをしてみることをお勧めします(体調が許すのであれば、雰囲気を感じ取れる対面や電話での相談を)。

その際、今回のような質問を投げかけてみるのもひとつの方法です。。

(さすがにその場で「あきらめます」という社労士はいないと思いますが…)

実際に依頼をした後、手続の方針、方向性について社労士にお願いをするのは気が引けてしまうもの。

話を切り出しづらいかもしれませんが、なにごとも始めが肝心ですので、しっかりと確認しておきたいところです。

また、視点を変えると、こういったところを事前に擦り合わせてくれる社労士は、その後も柔軟に対応してもらえるのではないでしょうか。

少々長くなりましたので、本日はこの辺で。

長文、最後までお読みいただきありがとうございました。